故人への手紙を通して、人が自分自身と向き合う時間を再設計したブランドプロジェクト
手紙寺は、故人へ宛てた手紙を書くことで、自分自身の心と向き合う場所である。
亡くなった家族や友人、大切な人へ想いを綴る。その時間は、相手に語りかけるようでありながら、自分自身の本当の気持ちと向き合う時間でもある。
本プロジェクトは、1200年以上の歴史を持つ證大寺が続けてきた「手紙参り」の思想を、現代社会へ届けるために始まった。
当初、私たちは證大寺が運営する複数の関連サイトの整理・統合を含めたブランディングプロジェクトとして参画していた。しかしプロジェクトを進める中で、住職である井上城治氏が長年大切にしてきた「手紙を書くこと」の価値に触れることになる。
井上氏が手紙を書き始めたきっかけは、若い頃に別れた恋人への想いだった。そして23歳で父を亡くしたとき、故人へ宛てた手紙を書く中で、一つの気づきを得る。
手紙に綴られていたのは、故人への言葉ではなく、自分自身の想いだった。
手紙を書く時間は、相手と対話するようでありながら、自分自身と深く向き合う時間でもある。その体験こそが、現代における新しい祈りの形ではないか。
私たちは、その思想に強く共感した。
BOELは、Webサイト制作を単なる情報発信の場としてではなく、「手紙寺とは何か」を社会へ伝えるブランド体験として再構築している。